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探偵 神宮寺三郎 白い影の少女【2】

 

・・・。

 

俺は手早く着替えを済ませ、事務所へと向かった。

 

事務所へ戻ると、洋子君がコーヒーを用意して俺を出迎えた。

 

「先生、コーヒーをどうぞ」
「・・・ありがとう」

 

 

・・・ピンポーン・・・

 

 

「・・・ん?誰か来たようだな」
「あ、私が出ますので先生は休んでいて下さい」

 

俺は玄関に向かう洋子君を横目に、疲れから来るため息をもらしつつ、コーヒーを一口すすった。

 

「神宮寺さーーん!!」

 

 

・・・!!
突然のカン高い声に俺は思わずコーヒーをこぼしそうになった。

 

「やっほー!神宮寺さん!」

 

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俺は目の前で起きている事がしばらく把握できなかった。


彼女は、確か大河原家で会った春菜というメイドだ。


それが洋子君の制止を振り切り、ドカドカと乱暴に事務所に入り込み、

頭に響くような声で俺を呼んでいる。

 

「君は確か、大河原家の・・・」
「春菜ですよ! 池内 春菜(いけうち はるな)
忘れないで下さい!」
「忘れた訳ではないんだが・・・」

 

本当に同一人物なのか・・・?


洋子君も驚きのあまり固まっている。

 

「・・・・・・? どうしました?
とにかく、春菜さんに話を聞きましょうか」
「ああ、そうだな・・・」

 

こんな時間に何の用だ・・・。


様子からして嫌な予感がするが・・・。


思わぬ来客にここがいつもと違った場所に見えてしまう。

 

「屋敷で何かあったのか?」
「いいえ、別に何もありませんよ」
「じゃあ、静江さんから何か?」
「全く」
「・・・・・・。
確か・・・君は明日からのはずだが・・・」
「確かに、そうです。でも、もしかして神宮寺さん達が今日から調査を始めていると思ったら・・・。
なんか落ち着かなくって・・・つい来てしまいました」
「・・・大丈夫だ。
調査は今日言った通り、明日からだ。

今日は、せっかくだが帰ってくれ・・・」
「・・・あっ!あれは調査資料ですね?」

 

春菜の目はテーブルの上にある写真へと向けられていた。


しまった・・・。

 

「これは、調査とは関係ない・・・
洋子君、しまっておいてくれ」
「・・・あ、はい」

 


「えー、どうして見せてくれないんですか?
私が協力する事は神宮寺さんもちゃんと認めたじゃないですか」
「・・・・・・」
「佐藤亜希さんの事が何かわかったんですか?」
「それは、明日から調査するんだ。さっき、言ったはずだ」
「じゃあ、さっきの写真は?
隠したって事は大事なものじゃないんですか?」

 

・・・春菜に何と言い訳をしようか。

 

「この写真は・・・。

俺のプライベートな写真だ・・・」
「え、ひょっとして恋人とか?じゃあ見せてもいいでしょ?」
「駄目だ」
「えー、なんでぇー」

 

俺は頭を抱えたい心境になった。


あの時の嫌な予感はあながち、はずれてはいなかったようだが、ここまでとは想像もつかなかった・・・。


大学時代の懐かしい想い出も、この春菜という少女の登場ですっかり薄らいでしまった。

 

「困りましたね・・・」
「ああ・・・今日はやけに疲れるな」

 

やれやれ、厄介な事になったな・・・。


しかし、春菜がこんな性格だったとは・・・。


俺とした事が・・・観察不足だったな。

 

「もう遅いから今日は帰ってくれ」
「まだいいじゃないですか」
「仕事があるだろう?」
「奥様の許可はいただいてきました」
「・・・・・・調査の邪魔をするならいくら依頼者の頼みでも断るぞ」
「邪魔はしてません。助手としてお手伝いをしたいだけです!」

 

やれやれ・・・。


・・・
・・・・・・!


待てよ・・・。

 

「助手とは何だ?」
「助手ですよ!」
「そんな話は聞いていない」
「まあ、そうですね・・・神宮寺さんが帰った後に改めて決まりましたから・・・」
「そんな勝手な事・・・」
「まあ、いいじゃないですか・・・そんな細かい事・・・」
「いや、細かい事ではない・・・重要な事だ」
「まあ、まあ・・・」

 

 

全く面倒な事になった。


これまでも強引な奴はいたが、ここまで自分勝手な奴はいなかった。

 

 

・・・ピンポーン・・・

 

 

また客か・・・?


やれやれ、今度は誰だ・・・

 

「あ、私が出ますね」

 

洋子君はすかさず玄関に向かった。

 

 

「あら熊野さん」
「よぉ、神宮寺君」

 

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入ってきたのは馴染みの刑事で『熊さん』こと熊野参造だ。


熊さんは自称敏腕刑事で、何十年もこの道一筋で現場にこだわっている。


いまどき珍しいような古いタイプの刑事で、俺の調査でもしばしば世話になる事がある。

 

また、熊さんから依頼が来る事も度々ある。


探偵と警察と言えば犬猿の仲と思われるかもしれないが、持ちつ持たれつといったところだ。

 

「お、すまんな。来客中だったか?」
「いや、これは客じゃない・・・」

 


「これなんて失礼な。依頼者の代理ですよ!」

 


「ふぉふぉ、元気な子じゃな」

 

熊さんがこうして来るのは珍しい事ではないが・・・。


事件の依頼をするために俺の元に来る事が少なくない。


一体、今日はどういった用件でここに来たのだろう?

 

「熊さんまで来るとは、今日は先客万来だな・・・」
「フフ、すっかりにぎやかになってしまいましたね」

 


「昼に一度来たんだが、留守のようじゃったから・・・」
「ああ、古い友人が亡くなってね。

今日、その友人の葬式に行って来たんだ」
「ほぉ、そりゃ大変だったな。

しかし・・・君の喪服姿は似合いそうにないな・・・」

 


「フフ、熊野さん、先生が気を悪くしますわよ」
「全くだ・・・」

 


「ふぉふぉ。神宮寺君の喪服姿を見てみたかったのう」
「・・・で、熊さん。今日はどうしたんだ?

昼にも署を抜け出して来るなんて珍しいじゃないか」

 


「署・・・?」

「ん・・・?警察署じゃ」
「刑事さんなんですか?」
「おお、そうじゃとも。この道ン十年の生粋の刑事じゃ」
「へぇー、すごーい。じゃあ殺人事件とかも担当した事があるんですか?」
「まあ、そうじゃの。それこそ数え切れないくらいじゃ」
「麻薬捜査とか?銃の密売とか?」
「ふぉふぉ、映画のような華やかなものではないが・・・」
「すごーい! すっごーーい!

今までで一番大変だった事件とかどんなのがありました?」
「そ、そうじゃなあ・・・」

 

 

「・・・熊さん、何か用があって来たんじゃないのか?」
「お、おぉ、そうじゃったな」

 

全く、熊さんまで春菜のペースに飲まれちまってるな。

 

「いや、ちと近くまで来たんでな、寄ってみただけじゃ」
「そうか・・・しかし、熊さんも忙しいんじゃないのか?」
「うむ・・・確かにそうだが・・・

まぁ、この事務所が潰れてないか気になってな、ふぉっふぉっ」
「全く・・・」

 


「熊野さんもコーヒーをお飲みになります?」
「ああ、もらおうか」

 

 

熊さんは椅子にどっかりと腰掛け、くつろぎ始めた。

 

 

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「わかった、わかった・・・ワシが来たのは・・・」
「何だ? 早く言ってくれ」
「そう、急かすでないわ!神宮寺君、君は知っとるかね?」
「ん、何をだ?」
「『ゆうちゃん』じゃよ」
「ゆうちゃん?」

 


石原裕次郎・・・ですか?」
「おお、洋子君、年は若いのに、よく知っておるの。
しかし、石原裕次郎ではないんじゃ」

 


「あーわかった!
最近噂になっている白い服の子供ですね?」
「おお、その通りじゃ。えーっと・・・」
「春菜です、池内春菜。春菜でいいですよ」
「おお、そうか、春菜君か。
・・・それで神宮寺君は知っておるのかね?」

 


「初耳だな・・・それは何だ?」
「何じゃ、神宮寺君は知らんのか。探偵がそんな事でどうする!」

 


「先生、夜の新宿を徘徊しているっていう白い服を着た子供の話ですよ」

 


「さすがじゃ、洋子君も知っておったか」
「ええ・・・迷子のまま死んだ子供の霊だとか、幸福をくれるエンジェルだとか言われてるんですよね・・・」

「全く、二人とも素晴らしいのう。
それに引き換え・・・神宮寺君ときたら・・・」

 


「はぁ・・・困っちゃいますよね・・・熊野刑事」

 


「フフ・・・」

 


「・・・・・・」

 

何だか腹が立ってきた・・・。

 

 

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「神宮寺君も知っておろう。
歌舞伎町を一歩離れると、この新宿にはまだまだ寂れた場所が多い。
夜には街灯もなく、人すらいない。

あるのは廃墟同然の家だけ。
戦後の建物がそのまま残っているような死んだ街角じゃ・・・。
表通りから一歩裏道に入れば、そんな場所はいくらでもある。
そういう場所に、この世の者ではない者達がいたとしても不思議ではなかろう。
彼らはときどき、その場所から這いだし、人込みへと紛れ込むのじゃ。
・・・隣を歩いている人が実は生身の人間ではなかったら?
考えてもみるがいい。
神宮寺君、君はさっき隣にいた人の顔を思い出せるか?
その人には本当に顔はあったのか?
その人にはちゃんと足があったか?
思い出せないじゃろう。

そういう隙間に彼らは入り込む。
そして何かを求めてさまよう・・・。
ゆうちゃんは、そんな彼らの仲間だと言うんじゃ。
白い服を着て、何かを求めていつまでもさまよっている。
その子が何を求めているのかはワシらにはわからん。
その目的が良い事なのか、それとも悪い事なのか、それすらもわからんのじゃ。

そんな子供がたった一人で、この新宿のどこかをさまよっている。
いや一人とは限らない。

ひょっとして他にも・・・。
ワシらが気付かないだけでそこには・・・。
全く恐ろしい事じゃ・・・」

 

 

やれやれ・・・何を言い出すかと思えばホラー映画でもあるまいし・・・。

 

『ゆうちゃん』か・・・。

 

どうせ、テレビかなんかでやっていた話なんだろう・・・。

 

「・・・洋子君はどう思う?『ゆうちゃん』の事を」
「よくある怪談話の一つとしか・・・。

でも、話自体どうという事はないのに、最近よく話を聞くようになったのが気になりますね」
「・・・おおかた、親とはぐれた子供じゃないのか?」

 


「うむ、ワシも家出少年か何かじゃないかと思っとるんだが・・・」
「目撃情報でもあるのか?」
「いや、かなり曖昧でな、都市伝説の域を出ておらん。
まぁ、噂でしかないと思うんだが、あまり変な噂が広まっても困るだろうと思ってな」
「おいおい待ってくれ、まさか・・・」
「神宮司君、確か今、依頼がなくて暇だと言っておったな。

ちょっと調べてみてくれんか?」
「・・・・・・」

 

・・・

俺は煙草に火を付けた。


熊さんは昔気質の刑事だ・・・。

 

冗談を言ったりはするが、こんな曖昧な馬鹿げた噂話を相手になどしない。


俺は煙を吐き出しながら熊さんの様子をうかがった。


何だか裏がありそうな事は確かだとは思うが・・・。

 

「・・・それは依頼か?」
「いやいや・・・。

ことのついでにちょいちょいっと調べてくれるだけでいいんじゃよ」
「・・・熊さん、何が狙いだ?」
「な、なんじゃ、ワシを疑っとるのか?」

 

熊さんは明らかに動揺し、俺から目を逸らした。

 

「警察は?」
「こんな馬鹿げた噂だけで警察が動ける訳がないじゃろう」
「それで、俺のところに来たのか?」
「いや、探偵なら馬鹿げた噂でも調べてくれると思った訳じゃないぞ」
「だろうな」

 


「そ、そう言えば・・・洋子君、晴菜君。

他にその子供について何か知らないかね?」
「そうですね・・・。

いつも後ろ姿しか見せず、その顔を見た者には不幸が訪れるとか・・・」

 


「でもやっぱり子供の幽霊だっていう噂が一番多いと思いますよ。
私もそのセンをお勧めします」
「そ、そうか・・・幽霊か・・・」

 

 

熊さんはしきりに額の汗を拭い、目の前のコーヒーを一気に飲み干した。

 

 

「幽霊が相手では調査にやりようがないんだが・・・」
「そ、そうじゃな。ふぉ、ふぉ、ふぉ・・・」

 

・・・

 

・・・・・・


・・・・・・・・・

 

熊さんの様子がおかしいのは・・・。

まあ、要するに幽霊が・・・。

 

「・・・熊さん、さては幽霊が怖いんだな?」
「ななな、何を言うか!

このワシに怖いものなどある訳がなかろうが!
ワシはただ・・・。

その子供が家出少年じゃないかと思って心配しとるんじゃよ」
「わかった、わかった・・・。
だが、こっちもやる事があるんでな。

暇という訳じゃないんだ」
「おぉ、そうじゃったか。そりゃ良かったな。

そうか、そうか・・・。
では、ワシはそろそろお暇するよ」
「気をつけてな・・・。

子供の幽霊に出くわすかもしれないぞ」

「い、いらんことを言うな。

全く・・・じゃあな」

 

 

・・・。

 

・・・・・・。

 

 

「・・・全く」
「フフ・・・。

先生は幽霊は平気なんですか?」

「幽霊より怖いものは、いくらでもある」
「あら、百戦錬磨の先生にも怖いものがあるんですね」
「そういう洋子くんはどうなんだい?」
「私は幽霊は平気ですよ。

幽霊は正体がわからないから怖いんです。
正体がわかれば怖くありません。
本当に怖いのは幽霊や幻だと思っていたものが、害のある人間だった場合ですよ」

「・・・なるほどな」

 

 

暗闇に潜み、夜になると活発に行動するようになるのは幽霊だけではない。


様々な危険がこの街のあちこちに潜んでいる。

 

 

「洋子くんも気を付けてくれよ」
「大丈夫ですよ、心得てますので。
それに幽霊というのは誰かに会いたいから現れるんだそうですよ。
そう思えば、幽霊というのも、寂しがり屋で、とても情の厚い人なのかもしれませんね」

「ふっ・・・洋子くんのそういうロマンチシズムには降参だな」
「それに、ある本に書かれていた事ですが、幽霊とは・・・」

 

 

やれやれ、洋子くんの演説が始まってしまった・・・。

 

 

「・・・先生? ちゃんと聞いてます?」
「もちろんだ」
「そうですか・・・では、引力と遠心力を合わせた力をなんといいますか?」
「・・・? あぁ、重力だな」
「その通りです。よくわかりましたね」
「・・・洋子君の話をちゃんと聞いていたって事だよ」
「フフ・・・そうですか。
でも、私はそんな話してませんよ」

 

 

しまった・・・。

 

洋子くんにまんまとはめられた・・・。

 

 

「ちゃんと人の話は聞いて下さいね」
「ああ、すまなかった・・・」
「では、先生。幽霊の話の続きですが・・・」

 

・・・やれやれ。

 

 


しかし・・・。

 

熊さんもこんな時に依頼をしてくるとは参ったな。


しかも、幽霊か・・・。


相当に暇でない限り、調べる事はやめておこう。

 

 

「私は霊感がないからなぁ。

幽霊を見た事がないんですよねぇ。
ツマンナイなぁ。一度は幽霊を見てみたいのに」
「実際に会ったら腰を抜かすんじゃないか?」
「そんな事じゃあ、探偵の助手は務まりませんからね」
「待て・・・。

助手というのは本当なのか?」
「ええ、当然!」
「しかし、助手なら足りている」
「私も助手として能力は結構あると思いますよ」
「・・・ったく、何を根拠に・・・」

 


「そうですよね?洋子さん!」
「フフ・・・そうね」

 


「やれやれ・・・全く、屋敷にいた時とは別人だな・・・」
「まあ、あれは仕事ですからね。
神宮寺さん、働くって事はそれなりに大変なんですよ!」
「そんな事は言われなくてもわかっている」
「まあ、私が助手になったからには大船に乗った気でいてください。
難事件をバンバン解決して、神宮寺さんの名を世間にとどろかせてみせますよ。
そして私も有能な助手としてその名をとどろかせ・・・。
自伝を書いてそれがドラマになって自分で主演して、ゆくゆくは名女優の名を欲しいままに!」

「・・・・・・」

 

 

 

 

・・・・・・・・!!

 

「じ、神宮寺君!!」

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「なんだ熊さん、忘れ物か?」
「ゆ、ゆ、ゆ・・・・・・」
「熊さん・・・・・・?」
「い、いた・・・今、そこに!」
「いたって、何がだ?」
「ゆ、ゆうちゃんだ!!

見たんじゃ、ワシはこの目で!
し、白い服を着た子供が、ワシの前を通り過ぎて、き、き、き・・・消えた・・・消えたんじゃ!」
「まさか・・・ 気にしすぎで見間違えたんじゃないのか?」
「神宮寺君! ワシを疑うのか?」
「いや、そういうつもりでは・・・本当なのか?」
「本当だ! ワシがこの目でしかと見たんだぞ!」

 

 

・・・やれやれ。


あんな話をした矢先に本当に見てしまうとは・・・。


・・・もっとも熊さんが何を見て、ゆうちゃんを見たと言っているのかはわからんが。

 

「洋子君はどう思う? 熊さんの言っている事を・・・」
「でも・・・熊野さんが嘘を言っているようには見えません」
「・・・・・・」

 


「洋子君、ワ、ワシはどうすればいい?

見てしまったワシは死ぬのか?」
「熊野さん落ち着いてください。 あれは迷信ですから」

 


「熊さん、どこで見たんだ?」
「ここを出て、大ガードを抜けて署に戻る途中だ。」

 


「これは私達の出番ね。

神宮寺さん、すぐ調べに行きましょう!」
「おお、そうじゃ。神宮寺君、すぐ調べてきてくれ!」
「さあ、神宮寺さん行きましょう!」

 

 

ふと、気付くと熊さんと春菜の二人に迫られて断れない雰囲気になっていた。

 


「仕方ない、行ってみるか・・・」
「私も一緒に行きます!」

 

 

春菜は行く気まんまんだ。


断っても強引についてくる気だろう。

 

 

「先生、私が行きましょうか?」

 

 

洋子君も久しぶりの調査という事もあって、やけにはりきっている。


まぁ、ここは洋子君だろう。

 

 

「えぇぇー」
「春菜は熊さんと一緒に留守番だ。

・・・熊さんの若い頃の武勇伝でも聞いていてくれ」

 

 

俺は洋子君を連れて、熊さんがゆうちゃんを見たという場所へ向かった。

 

・・・。