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-ノベルゲーム・タイピング-

ファミコン探偵倶楽部 -消えた後継者- 前編

このブログはゲームのテキストを文字起こし・画像を投稿していますので、ネタバレを多く含みます。

読んで面白いと思ったら購入し、ぜひご自身でプレイしてください。

ご意見・ご要望がありましたら
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ファミコン探偵倶楽部 -消えた後継者-

 

このものがたりは フィクションで あり、
とうじょうする じんぶつめい、 ちめい、
だんたいめいは じつざいの ものとは
いっさい かんけい ありません。


あなたは だれかに だきかかえられていた。
もうろうとする いしきのなかで おとこの
こえが ひびいている。

 



おとこ「おっ! きがついたか。 しっかりするんだ きみっ!」

あなた「ぼくは どうして・・・ ここは いったい どこだ・・・? ぼ、 ぼくは だれだ・・・ な、 なにも おもいだせない・・・」

おとこ「きみ、 なにも おぼえていないのか?」


あなたは きおくを うしなっていた!


あなた「ぼくは・・・ だれだ・・・」


あなたは ふたたび
きが とおくなってゆくのを
かんじていた・・・


・・・。

 



あなたは たすけてくれた おとこの
へやで めざめた。
おとこのマンションは おおさとし という
まちにあった。


おとこ「さいなん だったね。 でも ぶじで よかったよ。 わたしは あまち というんだ、 よろしく。 ちからに なれることが あるかも しれないから いつでも おいで。 そうだんに のるよ。 わたしが ちょうど うなかみの がけの そばを とおりかかったら みちばたの くさむらに きみが たおれていた。 どうも がけの うえから したの くさむらまで おちた みたいだな。 はんたいがわは うみになっていて、 ひとも めったに とおらない そうだから ふこうちゅうの さいわいだったよ」


じぶんのからだを しらべた。


あなた「じこの ときの ものかな? あたまに ケガを している」
あまち「とりあえず うなかみのがけへ いけば なにか おもいだせる かもしれないね」


じこげんばに いどうした。


・・・。

 



あなた「ここで あまちさんが ぼくを たすけてくれたんだ・・・」


さびしげな なみのおとだけが
きこえてきます。


あなた「あまちさんの はなしだと、 ぼくは このあたりに たおれていたってことに なる。 がけの うえから ここへ おっこちた わけか・・・。 ・・・だれかの こえがする・・・」

 



「おや? おんなのこが さけんでいる」


がけのうえへ いどうした。


・・・。



おんなのこ「れんらくも しないで どこに いっていたの? しんぱい したんだから!」
あなた「きみは ぼくの しりあいなんですか?」
おんなのこ「なにを ふざけてるのよ? あなたと おなじ たんていじむしょの あゆみ じゃないの。 ええっ! きおくそうしつですって!」
あなた「うーん、 なにも おもいだせない・・・」
あゆみ「ここから さっきの くさむらへ おちて きを うしなったらしいですって? もし はんたいがわの うみのほうへ おちてたら たすからなかったわよ! わかったわ。 とにかく いっしょに じむしょまで きてちょうだい」


うつぎじむしょへ いどうした。


・・・。

 



うつぎ たんていじむしょです。


あゆみ「ここは うつぎせんせいの じむしょで わたしたちの しごとばよ。 せんせいは いないみたいね。 あなたと せんせいが しりあったのは あなたが まだ ちゅうがくせいぐらいの ころの はなしだそうよ。 はなればなれになった りょうしんを さがしていた あなたは このまちで せんせいと しりあったの」
あなた「どうして あのがけへ きたんだい?」
あゆみ「あなたが あそこで だれかに あうと いって でんわ してきたから れんらくを まっていたんだけど・・・。 なんの れんらくも ないし、 しんぱいに なって・・・」
あなた「ぼくが・・・だれかに あう?」


テーブルの うえを しらべた。


あなた「おや? なにか メモが あるぞ。 みょうじんむら あやしろ と かいてある!」
あゆみ「あなたが かいたもの みたいね」
あなた「よし、 みょうじんむらへ いってみよう!」
あゆみ「まって! なまえぐらい おもいださなきゃ どうしようも ないわよ。 おもいだしてみて!」
あなた「うーん・・・・・・・・・そうだ! おもいだしたぞ! ぼくの なまえは もりた けんいちだ!」


さあ! いよいよ ほんかくてきな
そうさの かいし です!


・・・。

 




====================

あやしろの いえに

あだなすもの あらば

われ

しごの せかいより

よみがえりて

そのものに

わざわいを もたらさん・・・


====================

 

 




・・・。

 



すうじかんご、 けんいちは
みょうじんえきに おりたっていた。

けんいちが じこにあった うなかみのがけは
この みょうじんむらと あまちの
マンションのある おおさとしとの ほぼ
ちゅうかんにあたる ばしょだった。


けんいち「ぼくは ここに きたことが あるんだろうか・・・?」


えきいんに たずねる。

 



えきいん「はっ? なんの ごようですか。 あやしろ、ですか。 あやしろけのこと でしょう。 あそこにみえる、 あの やまのふもとの おおきな やしきです。 みょうじんむら ですか? ごらんのとおりの しずかなむらですが、 ここには ふるくからの いんしゅうや きみのわるい いいつたえが いまでも かたりつがれているんですよ。 あやしろけ ですか? せんごく じだいは このあたりの りょうしゅ だったそうですが、 いまは にほんゆうすうの しさんか として ゆうめいです。 ・・・そういえば あなたは このむらに こられたことが ありましたね」


あやしろけへ いどうした。


・・・。

 



あやしろけの げんかんです。

しつじらしき おとこが
でむかえて くれました。


しつじ「もりたさま! どこへ いっておられたのですか? しんぱい しておりましたよ」
けんいち「えっ? ぼくのことを ごぞんじなんですか?」
しつじ「?!」
けんいち「じつは・・・ ぼく・・・」
しつじ「えっ! きおくそうしつ! では いらいした ちょうさのないようや わたくしの なまえまで わすれて しまわれたのですか!」
けんいち「?! ・・・・・・」
しつじ「もりたさま。 よく おききください。 わたくしのいらいをうけた もりたさまは、 ちょうさのないようを きくために せんじつ このやしきへ まいられました。 その ちょうさというのは せんじつ なくなりました とうけのあるじ あやしろ キクさまについてでございます。 おもいだして くださいませ・・・!」
けんいち「?! ・・・・・・」
しつじ「おいしゃさまは しんふぜんと しんだんされましたが・・・ わたくしには ただの びょうしとは おもえないのです」
けんいち「つまり キクさんは なにものかに よって・・・」
しつじ「それを もりたさまに ちょうさして いただこうと このやしきへ およびしたのです。 それなのに こんなことに なろうとは・・・。 ちょうど ここまで おはなしさせて いただいたとき、 もりたさまに どなたさまからか おでんわが かかってまいりました・・・。 そのでんわのあと じゅうような じょうほうが てにはいるかもしれないと おっしゃって このやしきを でていかれたでは ありませんか」
けんいち「?! ・・・・・・」
しつじ「キクさまは あやしろしょうじの かいちょうでしたが、 78さいの こうれいのうえ しんぞうが よわっておられたのです。 そこで ゆいごんしょを さくせい されたのですが、 ゆいごんこうかいの ちょくごに ごじぶんのしんしつで なくなられてしまったのです。 ここまで おはなししても まだ おもいだして いただけませんか!」
けんいち「・・・そうだ! たしかに ここで いらいを うけた! おもいだしたぞ! そして あなたは・・・ ぜんぞうさん でしたね!」
ぜんぞう「おもいだして いただけましたか! おもいきって おはなしして よかった・・・」


ゆいごんしょについて たずねた。


ぜんぞう「ゆいごん こうかいには キクさまの ごしんせきのかたが たちあわれただけです。わたくしには ちょっと・・・ わかりかねますが」


しんせきについて たずねた。


ぜんぞう「キクさまの おいの あやしろ カンジさまと じろうさま それに めいの かすが あずささまの 3にんさまです。 カンジさまは 3にん きょうだいの ちょうなんで、 あやしろしょうじの しゃちょうを なさっています。 じろうさまは ごきょうだいの すえっこで、 あやしろしょうじの せんむを なさっています。 かすがけへ とつがれた あずささまは ごきょうだいの2ばんめに あたられます。 みなさま そのひのために おあつまりに なられたので、 ここに すんでおられる わけでは ございません。 ただ あずささまだけは、 しばらく こちらに おとまりになるそうです。 いまは どちらかへ おでかけのようで、 いらっしゃいませんが。 ・・・もりたさま。 キクさまが なくなられた しんしつを ごらんになりませんか?」


キクのしんしつへ いどうした。


・・・。

 



キクの しんしつです。

キクは このしんしつの ふとんのうえで
しんでいたと いうことです。


あやしろけについて たずねた。


ぜんぞう「やしきには わたくしのほかに あかねという おてつだいが おります。 キクさまの いたいを はっけんしたのは あかねです」


しいんについて たずねた。


ぜんぞう「くまだせんせいは しんふぜんに まちがいないと おっしゃっていましたが・・・」


くまだのことについて たずねた。


ぜんぞう「キクさまの かかりつけの せんせいで このむらで ただひとりの おいしゃさまです。 もりたさま。 いちど くまだせんせいに あっていただけませんか」


くまだいいんに いどうした。


・・・。

 

 

 

 



くまだ いいんです。


けんいち「たんていの もりたともうします」
くまだ「わしが くまだぢゃ、 よろしく」


あやしろけについて たずねた。


くまだ「かすが あずさ というおんなが のどをいためて いま、 ここにきとるぞ。 あやしろけの かんけいしゃ だそうぢゃ」


キクのことについて たずねた。


くまだ「しんふぜんぢゃ。 ・・・・・・とはいうものの、 こんな きゅうに なくなられるほど わるかった わけでも ないんぢゃが。 まあ、 ときが ときぢゃから しつじが ふしぜんと おもうきもちも わからんでは ないがのう・・・」


ゆいごんしょについて たずねた。


くまだ「ゆいごんを こうかいしたばんに なくなられた とはのう・・・」


あずさを よんだ。

 



あずさ「わたしが かすが あずさ だけど・・・」
けんいち「たんていの もりたともうします。 ちょっと おたずねしたいのですが・・・」


あずさに あやしろけについて たずねた。


あずさ「ゆいごんこうかいのばん、わたしたち きょうだい3にんは みんな やしきに とまったわ ・・・コホン! こんなことは めったにないことだけど」
けんいち「それじゃ、 キクさんの なくなられたよる みなさん やしきのほうに いらっしゃったんですね?」
あずさ「なによ! わたしたちが なにか やったとでも いうつもり? じょうだんは よしてよね! コホン!」


あずさに キクのことについて たずねた。


あずさ「おばさま? あやしろけの あるじで、 あやしろしょうじの かいちょう。 でも いまでは おはかのなか・・・ どう こんなところで いいかしら? たしかに タイミングが よすぎたかもね。 ゆいごん こうかいのばんに とつぜん なくなったんだから・・・コホン」


あずさに ゆいごんしょについて たずねた。


あずさ「ゆいごんの ないようを はなせですって? そんな めんどうなこと ごめんだわ! にいさんたちにでも きけば いいでしょ」
くまだ「おっ、そうそう キクさんは ちかくの かぐらでらに まいそう されたんぢゃ」


かぐらでらに いどうした。


・・・。

 



かぐらでらの ぼち です。


おはかを しらべた。

 



げんしん「こらっ! はかに いたずらしちゃ いかん!」
けんいち「すいません。 いたずらしてたわけじゃ ないんです」
げんしん「おや? あんた むらのもんじゃないな。 それじゃ、 このむらの でんせつについて しらんのも むりはないのう」
けんいち「でんせつ・・・?」


キクのことを たずねた。


けんいち「キクさんの いたいに なにか ふしんな ことは かんじませんでしたか?」
げんしん「べつに なかったのう。 キクさんは やすらかに ねむっとる!」


でんせつについて たずねた。

 



げんしん「むらびとたちのあいだで、 ふるくから かたりつがれている きみのわるい はなしなんじゃ・・・ あやしろのあるじが むねんのしを とげたとき・・・。 あるじは はかのなかから よみがえり うらみに おもう にんげんを ころすと いわれておるのじゃ」
けんいち「! ・・・・・・」
げんしん「それというのも このむらでは いまだに いたいを どそうに しておるからじゃろう」
けんいち「では キクさんのいたいも そのまま・・・」
げんしん「もちろん そのまま ここに うまっとる。 さらに あやしろけにはのう・・・ この でんせつのもとに なったらしい せんごくじだいからの いいつたえも あるのじゃぞ。 ・・・そうか、 くわしく ききたいのか。 せんごくじだい あやしろけは このあたりの りょうしゅ じゃった。 あるとき いくさに やぶれてのう、 かろうじて いきのびた ものたちは みょうじんやまの とりでに たてこもった。 それで てきがたの りょうしゅは みせしめに あやしろの せんぞだいだいの はかを ほりかえしたんじゃ。 やがて さいごの けっせんと なったが あやしろの りょうしゅは ころされた。 ・・・のろいの ことばを のこしてな。 いくさが おわり、 てきの とのさまが むらを おとずれたが、 まもなく なぞの しを とげたのじゃ。 あるものは あやしろの のろいで くるったと いい、 また あるものは はかから よみがえった あやしろの りょうりゅが くびを はねた ともいう。 それが いまでも このむらに かたりつがれ でんせつと なったのじゃ」


みょうじんえきへ いどうした。


・・・。

 



みょうじんえきです。


けんいち「あっ そうそう おてつだいのことを きかなきゃ」


えきいんを よんだ。

 



えきいん「はっ? なんのごようですか」


あかねのことについて たずねた。


えきいん「さっき ここを とおって あやしろけのほうへ いきましたよ」


あやしろけへ いどうした。


・・・。

 



あやしろけの げんかんです。


あかねのことについて たずねた。


ぜんぞう「あっ もりたさま、 あかねが もどってまいりましたよ。 キクさまの しんしつに いるはずです」


キクのしんしつに いどうした。

 



キクの しんしつです。

おてつだいの あかねです。


キクのことについて たずねた。


あかね「あのひ おくさまが なかなか おきて いらっしゃらないので ようすを みに ここへきたんです。 そのときは すでに・・・。 ゆいごんしょの こうかいが おわったあと しんしつへ もどられてまもなく ほっさを おこされたらしいと、くまだせんせいが おっしゃっていました。 わたしさえ きをつけていれば・・・」


きづいたことを たずねた。


あかね「そういえば ゆいごんこうかいのひ みなさま いまのほうへ あつまってらっしゃるときに にわで アキラさまを みました」
けんいち「アキラ?」
あかね「こえを かけようとすると おどろいて どこかへ いって しまわれたのです。 どうされたのかしら?」


ぜんそうを よんだ。

 



ぜんぞう「はい、 どういった ごようでしょうか」


アキラのことについて たずねた。


けんいち「アキラというひとも きていたんですか?」
ぜんぞう「アキラさまが あのひ ここへですか? わたくしは ぞんじませんでしたが・・・。 ・・・おや? でんわが かかってまいりましたので、 ちょっと しつれいさせて いただきます」


たたみの こげあとを しらべた。


けんいち「おや、 たたみが こげているぞ」


ぜんぞうを よんだ。

 



ぜんぞう「はい、 どういった ごようでしょうか」


ぜんぞうに こげあとについて たずねた。


ぜんぞう「はて、 いつ できたのでしょうか? いままで きづきません でしたが。 ・・・もりたさま、 おでんわは あゆみさまからでした。 いちど じむしょのほうへ おもどり くださいとのことです」


うつぎじむしょへ いどうした。


・・・。

 



あゆみ「ちょうさの すすみぐあいを しりたくて でんわしたの。 どう、 すすんでる?」


すいりする。


あやしろしょうじの かいちょう キクの
とつぜんのしに ぎもんをもった しつじが
いらいにんだった。

それというのも キクが ゆいごん
こうかいのちょくごに しぼうしたからだ。
ゆいごんしょに いったい なにが
かかれていたと いうんだ?

アキラという おとこが やしきに
きていたらしいが ぐうぜんなのだろうか?
いまのところ キクのしいんは しんふぜん
いがいに かんがえられないようだが・・・


あゆみ「あやしろ しょうじのことを しらべる ひつようが ありそうね。 それは わたしが しらべてみるわ! だから けんいちくんは あやしろけに いって もっと くわしく ちょうさ してきてね」


あやしろけへ いどうした。


・・・。

 



ぜんぞう「もりたさま、 いまのほうに カンジさまが おみえですが。 おはなしされては いかがですか?」


いまへ いどうした。


・・・。

 



あやしろけの いまです。


カンジ「ゆっくり くつろいでおったのに いったい なんのようかね」


ゆいごんしょについて たずねた。


カンジ「ゆいごん こうかいのときに とった メモが ある まあ、 みたまえ」
けんいち「では はいけんします・・・」


メモは あやしろしょうじのことと キクの
こじんざいさんについて かかれている。
・・・あやしろしょうじのかいちょうとして
キクがもっていた すべてのけんりは・・・

あやしろけのせいとうなる こうけいしゃの
しるしをもつ・・・

あやしろ ユリに ゆずられるものとする。


もりた「あやしろ ユリ・・・・・・?!」


キクの こじんざいさんは
はんぶんをユリに のこりのはんぶんを
カンジ、じろう、あずさの3めいで
こうへいに ぶんぱいすべし。


アキラのことについて たずねた。


カンジ「わしの むすこだが? 23にもなって、 しごともせずに フラフラしおって・・・」
けんいち「ゆいごんこうかいのひ アキラさんも きておられたそうですが・・・」
カンジ「なにっ? わしはしらんぞ! だいいち・・・ アキラは ゆいごんこうかいのことなぞ しらんはずだ」


あずさのことについて たずねた。


カンジ「ひどいしゃっきんで ずいぶん かねに こまっているようだ。 もともと ここのいさんを あてに しとったうえに、 かいちょうや わしにまで しゃっきんを しとる。 ばかなやつだ」


ユリのことについて たずねた。


けんいち「ユリさんというのは だれなんです?」
カンジ「かいちょうの ひとりむすめだ。 20ねんまえ いえを とびだしたまま ゆくえふめいだ」


しるし について たずねた。


けんいち「こうけいしゃの しるし って なんなのですか?」
カンジ「どんなものかは しらんが・・・ あやしろけの せんだいの じつのこどもや まごといった ほんけすじの にんげんだけが てに できるそうだ。 わしら ぶんけすじの にんげんには えんのない しろものだよ。 ただし せいとうな こうけいしゃが あらわれなかった ばあい、 あやしろしょうじは わしら しんぞくの てによって うんえい してゆくことになる。 ・・・とうぜんだな」


ぜんぞうを よんだ。

 



ぜんぞう「はい、 どういった ごようでしょうか」


アキラのことについて たずねた。


ぜんぞう「・・・・・・」


キクのしんしつへ いどうした。


・・・。

 



キクの しんしつです。


ぜんぞうを よんだ。

 



ぜんぞう「はい、 どういった ごようでしょうか」


アキラのことについて たずねた。


ぜんぞう「さきほどは カンジさまの てまえ、 もうしあげ にくかったのですが・・・。 アキラさまは どうも なんどか けいさつの おせわに なられたことが あるようなのです」


いまに いどうした。


・・・。

 



あやしろけの いまです。


カンジを よんだ。

 



カンジ「ひとを またせるとは なにごとだ。 また タバコをすって しもうたわい」


ゆいごんしょについて たずねた。


カンジ「あ そうそう いいわすれておったが ゆいごんしょの さくせいには べんごしの かんだが てつだっておった」
けんいち「? かんだ・・・?」


かんだのことについて たずねた。


けんいち「かんだ べんごし というのは どういう ひとなのですか?」
カンジ「あやしろしょうじの こもんべんごしだ。 かいちょうから しんらいされておった。 わしらも よく そうだんにのって もらっている」


きづいたことについて たずねた。


カンジ「あやしろしょうじは わしに・・・ い、 いや・・・ かいしゃのことは わしと じろうに まかせておけばいいんだ。 ・・・もう いいかね? わしは いそがしいので しつれいするぞ」


ぜんぞうを よんだ。

 



ぜんぞう「はい、 どういった ごようでしょうか」


かんだのことについて たずねた。


けんいち「かんだ べんごし というのは どういう ひとなのですか?」
ぜんぞう「あっ! そうそう ゆいごんこうかいには かんださまも たちあっておられました。 そういえば もりたさまは まだ かんださまとは あっておられませんね。 かんださまの じむしょの でんわ ばんごうは *16の たんしゅく ダイアルです」


ユリのことについて たずねた。


けんいち「ユリさんというのは だれなんですか?」
ぜんぞう「キクさまの おじょうさまです。 たいへん うつくしく、 こころのやさしいかたでした。 あるじじょうで このいえをでられたまま いまでは どこに いらっしゃるのかさえ わからないのですが・・・ かんがえてみれば、 とうけの こうけいしゃと なられるのは ユリさまいがいには かんがえられません。


しるし について たずねた。


けんいち「こうけいしゃの しるし って なんなのですか?」
ぜんぞう「どんなものかは ぞんじませんが・・・ ユリさまが もっておられるのでしょうか?」


きづいたことを たずねた。


けんいち「ユリさんのことや しるしのことを もっとくわしく ききたいのですが・・・」
ぜんぞう「はあ、ほかに ごぞんじなかたといえば じろうさまか あずささま ぐらいでしょう。 あずささまは まもなく もどられる はずです。 それと ユリさまのことでしたら むらびとのなかにも しっているものが いるとおもいますが・・・」


みょうじんえきへ いどうした。


・・・。

 



みょうじんえきです。


あたりのひとに こえをかけた。


むらびと「なんかようかの?」


ユリのことを たずねた。


むらびと「・・・へへっ あやしろ ユリさんの ことなら くまだせんせいが よく しっているようだで」


あやしろけについて たずねた。


むらびと「あのいえは のろわれとるだよ・・・ たくさんのひとの うらみつらみで おおきくなった いえじゃからな・・・。 キクさんが ころされたって はなしも ただの うわさとは いいきれねえだ」


でんせつについて たずねた。


むらびと「キクさんはのう、 まんげつのばんに はかから でてきなさるだ。 きっと また しにんがでるに ちげえねえだよ・・・」


くまだ いいんへ いどうした。


・・・。

 



くまだ いいんです。


くまだ「おお、 なんの ようぢゃ」


ユリのことについて たずねた。


ポッ!


けんいち「せんせい、どうしたんです? ほほなんか そめちゃって」
くまだ「な、なんでも ないんぢゃ・・・」
けんいち「せんせい もしかして ユリさんのこと・・・」
くまだ「な、 なにをいうとるか! ユリさんのことなら げんしんにきいてくれ・・・さっさと いかんか! ・・・ポッ!」
けんいち「あーあ としがいもなく テレちゃって」
くまだ「・・・はよ いけというのに!」


きづいたことを たずねた。


くまだ「あずさが きょうも きとったぞ。 くすりだけもって さっきかえったとこぢゃ。 いまごろは やしきに おるんぢゃないのか?」


かぐらでらへ いどうした。


・・・。

 



かぐらでらの ぼち です。


ユリのことを たずねた。


げんしん「ユリは キクさんの ひとりむすめじゃ。 20ねんまえ このむらへ しごとで やってきた せいねんと しりあったんじゃ。 ふたりは やがて あいしあうように なったんじゃ。 じゃが キクさんの だんなが ふたりのなかを もうはんたいしたんじゃ。 みぶんが ちがうとな・・・ しかし ユリの けっしんは かたく、 ついに かけおちして しもうたんじゃよ。 ・・・それでも ユリは ひとりむすめ じゃからのう、 キクさんは こうけいしゃの あかしを もたせた ようじゃが・・・」


あやしろけへ いどうした。


・・・。

 



あやしろけの げんかんです。


あたりを しらべた。


ぜんぞう「どなたか おさがしですか? あずささま でしたら たったいま おかえりになりましたよ」


いまへ いどうした。


・・・。

 



あやしろけの いまです。


アキラのことを たずねた。


あずさ「ああ、 にいさんの どらむすこね。 ゆいごん こうかいのひも こっちで あったけど。 そういえば そのときアキラは だれかと コソコソ あっていたようね」
けんいち「え? いったいだれと・・・」
あずさ「それは ごじぶんで おしらべになれば? たんていさん」


じろうのことを たずねた。


あずさ「おばさまが なくなって いちばん こまったことに なったのは・・・ じろう じゃないかしら?」
けんいち「それは どういう いみ ですか?」
あずさ「しゃちょうの カンジにいさんと せんむの じろうはね、 かいしゃのなかで はげしく たいりつしてたのよ・・・コホン! いままでは おばさまが いたから カンジにいさんも あやしろしょうじを おもいどおりに できなかったけど・・・ いまはもう にいさんの のぞむままね。 カンジにいさんが いるかぎり せんむの じろうは かいしゃのなかで ちいさくなってなきゃ ならなくなったのよ」


かんだのことについて たずねた。


あずさ「あたまは きれるらしいわね。 かいしゃの そうだんやくにも なっている ようだけど」


しるし について たずねた。


あずさ「しらないわよ、 そんなもの。 わたしには かんけいないわ」


カンジのことについて たずねた。


あずさ「カンジにいさんにとって おばさまの こじんざいさんなんて どうでも いいんじゃないかしら? それよりも・・・ あやしろしょうじを じゆうにできる ことのほうが よほど みりょくてきなことに ちがいないわ。 ユリさんが あらわれないことを こころのなかで ねがってるんじゃない?」


ぜんぞうを よんだ。

 



ぜんぞう「はい、 どういった ごようでしょうか」


アキラのことについて たずねた。


ぜんぞう「あのひ あかねが みかけたアキラさまは なにやら おおきな にもつをもって やしきのうらにある どぞうのあたりで うろついて いらっしゃった そうなのです。 なにをなさって おられたのやら・・・」
けんいち「どぞう? おおきなにもつ??」


じろうのことについて たずねた。


ぜんぞう「おいそがしいかた ですから・・・ こんな じかんでも まだ おしごとちゅう でしょうね」


かんだのことについて たずねた。


ぜんぞう「りっぱなかた です。 キクさまが なくなられたとき わたくしのはなしを しんみになって きいてくださいました。 では、 いちど たんていに ちょうさを たのんでみてはどうか、 ということで ゆうめいな うつぎたんていじむしょの ゆうしゅうな たんていで いらっしゃる、 もりたさまのことを かんださまが おしえてくださったのですよ」
けんいち「えっ? そうだったんですか」
ぜんぞう「かんださまの じむしょの でんわ ばんごうは *16の たんしゅく ダイアルです」


きづいたことについて たずねた。


ぜんぞう「むらびとたちが きみのわるいことを うわさして おりましたでしょう?」
けんいち「ああ、 まんげつのばんに キクさんが よみがえる というはなしですね。 きみのわるい はなしですね」
ぜんぞう「むらびとたちが いいかげんなことをいって かってに さわいでいるだけ でございます。 そういえば・・・こんやあたりが ちょうど まんげつ ですね」
けんいち「・・・まんげつか」


うつぎじむしょへ いどうした。


・・・。

 



あゆみ「ずいぶん おそかったわね。 わたしも たったいま かえったところなの。 それで、 あやしろ しょうじの ことだけどね・・・ ぜったいてきな はつげんけんを もっていた キクが なくなったことで、 あやしろしょうじは たいへんみたいよ。 それというのも じつは・・・ しゃちょうと せんむの たいりつに とうとう ひが ついちゃったらしいの。 いまのところは しゃちょうの カンジが たちばてきに かなり ゆうりなようだけど、 せんむの じろうだって だまってないから ふたりのたいりつは これからますます はげしくなっていくんじゃないかしら? カンジにとって あたらしい めのうえの たんこぶ、 ってわけね」


すいりする。


まず カンジだが、 キクが しんだことで
じじつじょう あやしろしょうじのじっけんを
にぎったことになる。

いっぽうのじろうは かいしゃでの
たちばが わるくなってしまった。
かねにこまっていた あずさには
キクのいさんが ころがりこむことになった。

そして あの ゆいごんしょに かかれていた
ユリ という ゆくえふめいの じんぶつには、
かいちょう キクの すべてのけんりが
そっくりそのまま ゆずられるわけだ・・・

それと もうひとつ・・・
アキラは どぞうのそばで
いったい なにを・・・


あゆみ「こんやは もう おそいから ちょうさのつづきは また あしたに しましょ」


あまちのへやへ いどうした。


・・・。

 



あまちの へやです。


けんいち「しつれいします。 くつろいでおられるところ すみません」
あまち「いや テレビをみていただけだよ。 ゆっくりしていけば いいさ」


あやしろけについて たずねた。


けんいち「あまちさん、 ぼくは どうも あやしろけの ちょうさのために みょうじんむらへ いっていたようなんです」
あまち「そうだったのか。 だから きみは あんなところに いっていたわけだ。 それじゃあ・・・ あのがけへ なにをしに いったのか おもいだしたのかい?」
けんいち「そこまでは・・・わからないんです」
あまち「・・・そういえば あやしろしょうじは しゃちょうが かねてから つよく きぼうしていた しんじぎょうへ しんしゅつすることに なったそうだよ。 かいちょうの キクさんの はんたいで ずっと えんき されていて、 ことしが そのきげん だったとも しんぶんに かかれていたよ。 おもえば かいちょうが なくなったのは しゃちょうにとって ずいぶん つごうの いいこと みたいだね」
けんいち「! ・・・・・・」

 



あまち「おや? そくほうだ。 じけんが おこったようだな。」


あやしろしょうじの あやしろ カンジ
しゃちょうが みょうじんむらの もと
かいちょうたくの どぞうのなかで

なにものかに よって さつがいされた
もようです。


けんいち「なんだって! カンジがころされた!」
あまち「とにかく いそぎたまえ!」


・・・。

 



どぞうのおくに ちに そまった
カンジの したいが あります。


かんしき「かんけいしゃ いがいは たちいりきんしだよ。 えっ? きみが うつぎさんのところの たんていだって?」
けんいち「したいの ちかくまでいっても いいですか?」
けいかん「したいや まわりのものには ぜったいに てを ふれないでくれよ」


・・・。

 



カンジのめは みひらかれ、
なにかを うったえようと
しているかのようだ。

おや? カギが おちている・・・
どこの カギだろう?


けいかん「こらっ! かってに さわるんじゃない。 しもんが つくじゃないか!」


カギは かんしきに まわされました。
けいかんが カギをぜんぞうに みせたところ
この どぞうのカギだと はんめいしました。


けんいち「しゅっけつは すくないようだ。 ナイフが ささったまま だからかな」


カンジのむねに ふかぶかと ささっている。


かんしき「これは おんなのちからじゃ むりかな?」
けいかん「きみ、 そろそろ どいてくれないか」
けんいち「あ、 すいません・・・」


・・・。

 



かんしきに しいんを たずねた。


かんしき「ナイフで むねを ひとつき! そくしだろうね。 キズは しんぞうまで たっしているよ」


しぼうじかんについて たずねた。


かんしき「さくばんの 10じから 11じ までのあいだ だろう。 しつじのしょうげんとは ちょっと くいちがうんだがね」


したいについて たずねた。


かんしき「ほとんど あらそうこともなく いきなり しょうめんから さされたようだ。 こういう じょうきょうは みうちによる はんこうのとき よくみられるね。 あやしろけのひとたちに はなしを きいてくれて かまわんよ。 はっけんしゃは ここの しつじだそうだ」


まわりを しらべた。

こうかな こっとうひんが たなに ならべられています。


けんいち「おや? どぞうのおくに もうひとつ とびらが ある・・・ なんだろう? じょうまえが かかっていて カギがなければ あきそうもないなあ・・・」


ぜんぞうを よんだ。

 



ぜんぞう「もりたさま! カ、カンジさまが・・・! なぜ このようなおそろしいことに!?」


アリバイについて たずねた。


けんいち「しつれいですが きのうの 11じごろ あなたは どこで なにを なさってましたか?」
ぜんぞう「いつもどおり 11じから 12じごろまで やしきのみまわりを いたしておりました」
けんいち「では、 そのとき カンジさんのしたいを はっけんされたんですか?」
ぜんぞう「いいえ。 そのとき どぞうの とびらには しっかりと カギが かかっておりました。 ところが けさはやく どぞうのまえを とおりかかって ふと とびらをみましたら、 カギは いつのまにか はずれていたのです! おどろいて なかに はいってみると カンジさまが かわりはてた すがたで・・・」
けんいち「しかし どぞうで さつじんがあったのは ゆうべの 11じごろと いうことですよ?」
ぜんぞう「けいさつのかたも わたくしの かんちがいでは ないかとおっしゃるのです」


とびらについて たずねた。


けんいち「とびらの おくには なにか あるのですか?」
ぜんぞう「さあ・・・ なんのために つくられたものか わたくしは ぞんじません」


こっとうひんについて たずねた。


「じつは ここにほかんされていた こっとうひんの いくつかが なくなっているのです! あのナイフも ここにあったものの ひとつです。 きっと ものとりの しわざに ちがいありません!」


カギについて たずねた。


けんいち「どぞうのカギは ふだんは だれが もっていたんです?」
ぜんぞう「キクさまの しんしつにある タバコいれの ひきだしに しまって あったはずですが・・・ だれかが もちだしたのでしょうか・・・!?」


あかねを よんだ。

 



あかね「は、はい・・・ およびでしょうか・・・」


アリバイについて たずねた。


あかね「・・・けいさつのかたに すべて おはなし いたしました・・・」


こっとうひんについて たずねた。


あかね「! ・・・し、 しりません わたし・・・」


カギについて たずねた。


けんいち「どぞうのカギの ことについて なにか しっていることは ありませんか?」
あかね「し、しりません! わたし そんなこと なにもわかりません! ほんとうです!」


タバコいれについて たずねた。


あかね「! ・・・し、 しりません わたし・・・」

 



おとこ「に、 にいさん! どうして こんな こんなことに・・・! ちくしょう! いったい だれが にいさんを!」
けんいち「! あやしろ じろうさんですね? ちょっと うかがいたいことが・・・」
じろう「なんだ!? きみは!」
ぜんぞう「もりたさま、 いまで はなされては いかがでしょうか?」
けんいち「そうですね、 では・・・」


・・・。

 



けんいち「ついに さつじんが おこってしまった。 いったい だれが カンジを・・・」
じろう「きみは いったい なにものなんだ!? なに? たんてい? その たんていが わたしに なんのようだね!?」


いっけん とりみだしているようだが・・・
なんか わざとらしいな・・・?


あずさを よんだ。

なにも はなしたくないと いって
でてこない。


あずさのことを たずねた。


じろう「ひどい しゃっきんをして すぐにでも かねが ほしいだろうが ユリが みつかるまで いさんのぶんぱいが できないから いらついているようだ」

カンジのことについて たずねた。


じろう「にいさんに みてもらいたい しょるいが あったんだ。 かいしゃには でていないし、 ここに いるだろうと きいて やってくれば このありさまだ・・・ ちくしょう・・・ いったいだれが カンジにいさんを!」


アリバイについて たずねた。


けんいち「しつれいですが きのうの 11じごろ あなたは どこで なにを なさってましたか?」
じろう「なんだと? わたしを うかがっているのか? しっけいな! だいいち けいさつの にんげんでもない きみに・・・ なぜ わたしが そんなことに こたえなきゃならんのだ! きみに そんなことを きくけんりが あるのかね!」


こっとうひんについて たずねた。


じろう「アキラが あそぶかね ほしさに ぬすんだんじゃないのか!」


きづいたことについて たずねた。


じろう「これから にいさんのぶんまで がんばらねばならんのだ。 きみの あいてなど しているひまはない! ・・・なんだね。 さっきから ジロジロと・・・ しつれいじゃないか! もう きがすんだだろう? しつれいする・・・・・・! ああ・・・そうだ・・・ ひとつだけ おしえてやろう。 こんどのことで あずさ ねえさんは にいさんたちに しゃっきんをかえす ひつようが なくなったわけだ。 まっ なにかの さんこうになるかもな」

 



あずさ「じろう! ちょっと それ どういう いみよ! そういう あんたこそ にいさんが しんで うれしくって しかたないんじゃないの?」
じろう「な、なんてことを! ねえさんこそ・・・ もういい! はなしにならん!」


じろうは いってしまった。


あずさを よんだ。

 



あずさ「こんどは なんなの? あなたが にいさんをころした はんにんを つかまえてくれるとでもいうの? フン、 とんだ おわらいだわ!」


アリバイについて たずねた。


けんいち「しつれいですが きのうの 11じごろ あなたは どこで なにを なさってましたか?」
あずさ「なによ。 わたしが やったとでもいうの? ばかばかしい。 そんなこと あなたに こたえる ひつようないわ!」


こっとうひんについて たずねた。


あずさ「アキラが ぬすんだに きまってるわ!」


アキラのことについて たずねた。


あずさ「きっと アキラが ころしたのよ! どろぼうねこのような まねをしている ところを にいさんに みつかって・・・ あいつなら やりかねないわ! ・・・もう いいでしょ! つかれたから しつれいするわ」


けんいち「だれも いなくなってしまった・・・」


でんわが なっている。

 

けんいち「もしもし・・・ はい あやしろですが、いまだれも・・・えっ、 ぼくですか? うつぎたんていじむしょの もりたと、 もうしますが・・・」
けいさつ「ああ、うつぎさんとこの・・・ いつも おわせに なってます。 かんしきの けっかを ごほうこくしようと おでんわを したのですが・・・ じつは あの どぞうのカギから・・・ あやしろ アキラのしもんが けんしゅつ されました」
けんいち「! ・・・・・・」
けいさつ「したがって アキラを カンジさつがいの ゆうりょく ようぎしゃ として、 ぜんこくに しめいてはい することに なりました。 ただ・・・ きょうきの ナイフからは だれのしもんも けんしゅつされなかったんです。 かいぼうの けっかについては もうすこし じかんがかかると おもいます」


ぜんぞうを よんだ。

 



ぜんぞう「はい。 ただいま もどりました」
けんいち「どちらへ いっておられたんですか?」
ぜんぞう「けいさつのかたを くまだいいんまで ごあんない しておりました」


アキラのことについて たずねた。


ぜんぞう「あれいらい すがたを おみかけ しておりません。 いぜんは よく キクさまの しんしつに でいりされて おられましたのに・・・」
けんいち「! ・・・ぜんぞうさん その、 アキラさんの ことなのですが・・・」
ぜんぞう「えっ?! アキラさまが しめいてはいに! そんな まさか・・・」


タバコいれについて たずねた。


ぜんぞう「そういえば・・・ キクさまが なくなられたとき すでに あの タバコいれは ありませんでした。 まちがいございません!」


アリバイについて たずねた。


けんいち「しつれいですが きのうの 11じごろ あなたは どこで なにを なさってましたか?」
ぜんぞう「まえに おはなししたこと ぐらいで・・・ もりたさま! やはり あのじかん どぞうには ちゃんと カギが かかっておりました。 まちがいありません! もりたさま、 くまだせんせいが なにか、 おはなしが あると おっしゃられてましたよ」


くまだ いいんへ いどうした。


・・・。

 



くまだ いいんです。


くまだ「おお きみか、 おそろしいことに なってしまったのう・・・」


あきらのことを たずねた。

 


けんいち「ようぎしゃは アキラだそうです」
くまだ「なに? そうぢゃったか。 そりゃあ ひがいしゃが ゆだんしたはずぢゃ。 じぶんの せかれに やられるとはのう・・・」


カンジのことについて たずねた。


くまだ「きみが くるまえに わしも けんしに たちあっとったんぢゃが・・・ よほど ふいを つかれたんぢゃろか みごとに ましょうめんから やられとった」
けんいち「とくに かわったところは なかったですか?」
くまだ「いや、 とりたてて なにもなかったのう。 かいぼうの けっかを しらせてくれと いちおう たのんでおいたぞ」


タバコいれについて たずねた。


くまだ「キクさんも むかしは なかなかの ヘビースモーカー ぢゃったが わしが ちゅうい してからは きっぱり やめておったぞ」


かぐらでらへ いどうした。

 



げんしん「おう あんたか。 また でんせつの はなしを ききたいのか?」
けんいち「じつは ゆうべ あやしろけの カンジ というひとが・・・ ころされたんです」

 



げんしん「な、 なに! ほんとうか! それで はんにんは もう つかまったんじゃろうな?」
けんいち「いえ、 まだみたい ですけど」
げんしん「・・・・・・」


でんせつについて たずねた。

 



けんいち「キクさんが よみがえったのかなあ・・・」
げんしん「あ、あんなものは めいしんじゃ! むらびとが かってに さわいどるだけじゃ!」
けんいち「?! ・・・・・・」
げんしん「す、すまんが きょうは もう かえってくれんか!」
けんいち「?! ・・・・・・」


くまだ いいんへ いどうした。


・・・。

 

 

 

 



くまだ いいんです。

くまだ「おお きみか、 おそろしいことに なってしまったのう・・・。 ん? レントゲンを とるぢゃと? からだのぐあいでも わるいのか? おや? そういえば あたまに ケガしとるようぢゃの。 いままで きづかなんだが、 レントゲンをとるほどの ケガでも なさそうぢゃな」
けんいち「じつは うなかみのがけで・・・」
くまだ「あんなところで なに しとったんぢゃ? よほど とくべつな ようじでも あったんか?」
けんいち「?! ・・・・・・」


がけのうえへ いどうした。


・・・。

 



うなかみの がけのうえです。

ほんとうに ぼくは あのひ なんのために
ここへ やってきたんだろう。
・・・いや、 それどころか
ここへきたということさえ おもいだせない。


がけのさきを しらべた。


けんいち「うわ・・・めも くらみそうな ぜっぺきだ。 したの かいめんまで 25メートルぐらい ありそうだ。 ここから おちたら ぶじじゃ すまないな」

 



ろうじん「おい! あぶねえぞ!」
けんいち「ああ びっくりした! あなたは だれですか?」
ろうじん「わしは このむらに すんどる へいきちと いうもんじゃ。 ここは じさつの めいしょじゃから ひょっとしたらと おもうて こえを かけたんじゃがのう」


うなかみのがけについて たずねた。


へいきち「ここへ くるのは とちのものでも わしぐらいの もんじゃろう。 したの はまでも めったに ひとは とおらんしのう。 じゃから あやまって おちたとしても だれも きづかないじゃろう」


じさつについて たずねた。


へいきち「そうじゃのお、 ここから とびこんだら うみに おちるまでに きを うしなうから らくに しねるんじゃろう。 それで めいしょに なったのかのう。 ところで あんた、 よく このがけに やってくる おんなの ひとを しらんかのう。 えらい べっぴん じゃったが。 どこの むすめじゃろ?」
けんいち「おんな? いったい だれなんだろう?」
へいきち「さあのう・・・ きょうはもう すがたを みせんようじゃし わしも そろそろ かえるとするかの」


うつぎじむしょへ いどうした。

 



あゆみ「おかえりなさい けんいちくん。 とうとう さつじんじけんが おきてしまったわね。 しゃちょうの カンジが しんだことで ついに せんむの じろうが あやしろしょうじの じっけんを てに いれたようね。 その じろうだけど、 はやくも しごとに もどって いまでは じぶんの つごうのいいように かいしゃの そしきを せいりしはじめた らしいわよ。 いままで かいちょうのキクや カンジの かげにいた じろうは ここにきて またとない きかいを えた、 というわけね」


すいりする。


カンジは どぞうのなかで ころされていた。
カンジのそばには どぞうのカギが
おちていて、 アキラのしもんがついていた。
さらに・・・

どぞうのなかに あった こっとうひんの
いくつかが なくなっている。
アキラは キクのしんしつに ではいりが
じゆうだったらしい。 そして・・・

キクのしたいが はっけんされた あさ、
しんしつの タバコいれが きえた・・・
そのタバコいれには どぞうのカギが
しまわれていた。

しんしつから カギをぬすんだ アキラが
どぞうから こっとうひんを もちだそうと
したところを カンジにみつかり
そばにあったナイフで グサリ・・・しかし

カンジはなぜ ふだん ひとのこないはずの
どぞうなんかに いったんだろう?
それと もうひとつ・・・

カンジがしんだことで じろうは いっきに
あやしろしょうじの トップに おどりでた。
ろくに はなしもきけてないし、
あのたいど・・・どうも きになるな・・・


おもいだす。


けんいち「まてよ、 アキラは ゆいごんこうかいのひ だれかに あっていたと あずさが いってたな。 あゆみちゃん、 それが だれなのか しらべてみてくれないか?」
あゆみ「わかったわ! アキラのことは わたしに まかせてちょうだい! アキラが ほんとうに こっとうひんを ぬすんだなら、 どこかへ うりとばしているかもね。 あなたは いちど あやしろしょうじへ いって、 じろうに もっと はなしを きいてみるひつようが あるんじゃない? それと、 ひとつ きがついたんだけど、 けんいちくんが はんそでのシャツを きてるところって はじめて みたわ」
けんいち「・・・そうだっけ・・・?」


かいしゃへ いどうした。


・・・。

 



あやしろしょうじの ロビーです。

あたりを しらべた。

あやしろしょうじの しゃいんが ひとり
とおりかかりました。


しゃいんへ こえをかけた。


しゃいん「はい。 なにか・・・」


じろうのことについて たずねた。


しゃいん「しゃちょうとは せいはんたいの うちに つよさを ひめたかたです。 それに とてもれいせいな かたでして・・・ しゃちょうが なくなられたときでも ほとんど うろたえたようすは かんじられませんでした」


かんだのことについて たずねた。


しゃいん「とうしゃの そうだんやくですよ。 やくいんたちからも いちもく おかれている とても ゆうしゅうな かたのようですね」


カンジのことについて たずねた。


しゃいん「ほんとうに おきのどくな ことでした。 やっと あたらしい けいかくの めどが ついた ところでしたのに・・・」


かいしゃについて たずねた。


しゃいん「かいちょうと しゃちょうが なくなられて せんむを はじめとする やくいんたちの てで うんえい されています」


うわさについて たずねた。


けんいち「しゃちょうと せんむは かいしゃないで たいりつしていたと いうことですが・・・」
しゃいん「ちょっと! みょうなことを いわないで くださいよ! そんな しつもんに こたえられるわけ ないでしょう!」


きづいたことについて たずねた。


しゃいん「あっ そうだ、 おきゃくさんを またせてたんだ。 あのう、 あまりじかんが ないんですが・・・ すみません。 おきゃくさんを またせてますので もうこれくらいで かんべんしてください」


しゃいんは いってしまいました。


まわりには ほかの きゃくが います。


けんいち「なにを はなして いるんだろう?」


きゃくA「・・・しかし なんですね、 ここの せんむも あぶないところでしたね」
きゃくB「まったくですな。 あのしゃちょうの けいかくが もし じつげんしておれば・・・ いまごろは せんむとしての たちばすら あやうかった でしょうな。 しょうじきなところ はんにんには・・・ かんしゃ してるんじゃ ないでしょうかね」
きゃくA「しっ! だれかに きかれますよ!」


けんいち「! ・・・・・・」


さっきの しゃいんは きゃくとの
しょうだんが おわったようです。
なにかの しょるいを うけとっています。


しゃいんを よんだ。


しゃいん「あなた まだいたんですか。 しごとちゅう なんですけどね・・・」


うわさについて たずねた。


しゃいん「ちょっと! やめてくださいよ! せんむのみみに はいりでもしたら・・・ あっ! せんむ! おはようございます!」


じろうが とおりかかりました。

 



しゃいん「せんむ! こちらが もうしておりました しょるいで ございます」
じろう「ああ そのしょるいは わたしの つくえまで もっていってくれ」
しゃいん「かしこまりました」


しゃいんは いってしまいました。


アキラのことについて たずねた。


けんいち「アキラさんは ゆいごんこうかいのひ だれかと あっていたようですが じろうさんじゃ ありませんか?」
じろう「わたしが? アキラと あう? じょうだんじゃない。 あんなやつと はなすことなど なにもない」


カンジのことについて たずねた。


じろう「にいさんは もう しんだんだ。 これいじょう なにを はなせと いうんだね」


うわさについて たずねた。


じろう「だれから きいてきたのか しらんが・・・ かりに それが ほんとうのこと だとしても どうだって いうんだ?」


きづいたことについて たずねた。


けんいち「アキラさんが ようぎしゃ ということに なりましたが そのことで なにか きづいたことは ありませんか?」
じろう「やつが なにをしようが わたしの しったことじゃないね。 いまさら はんにんが だれであろうと かんけいないね。 きみが なにをいいたいのか わかったよ。 わたしが アキラを そそのかして にいさんを ころさせたと おもってるんだろう? ふん、 たいした すいりだね。 どう おもおうと きみのかってだが・・・ きみの たんていごっこに つきあうのは まっぴらだよ。 もう あうことも ないだろう・・・ どうしても また あいたいって いうのなら・・・。 しょうこでも なんでも みつけてくれば いいさ。 もっとも あればの はなしだがね」


じろうは いってしまった。


みょうじんえきへ いどうした。


・・・。

 



みょうじんえき です。
むらびとたちが あおざめたかおで
カンジのことを あれこれ うわさしています。


えきいん「お、 おそろしいことになってしまいました! むらびとたちが よみがえった キクさんの すがたをみた、 といって さっきから おおさわぎなんですよ」


あたりのひとを よんだ。


むらびと「わしらのはなしは ほんとうだったべ!? キクさんは よみがえりなさっただ! キクさんが はかから でてくるのを みたというもんもおるだ! おそろしやー」


でんせつについて たずねた。


むらびと「でんせつは ほんとうじゃった! じゃが これだけじゃあねえ。 あやしろけには これから もっと おそろしいことが おこるにちげえねえだ!」


えきいんを よんだ。


えきいん「はっ? なんの ごようですか」


きづいたことについて たずねた。


えきいん「えーっと なにか いおうと おもっていたんですが・・・ なんでしたっけ?」


ユリのことについて たずねた。


えきいん「あっ! そうそう ユリさんかどうかは わかりませんが、じょうひんな ごふじんが たったいま あやしろけのほうに いかれましたよ」


あやしろけへ いどうした。


・・・。

 



あやしろけの げんかんです。


あかね「もりたさま。 かおりさまが おみえですが」


いまへ いどうした。


・・・。

 



あやしろけの いまです。

かなしみに うちひしがれた カンジのつま
あやしろ かおりが めのまえにいる・・・

ゆうめいな ファッションデザイナーである
かのじょは たったいま パリから
きこくしたばかりだ。


アキラのことについて たずねた。


かおり「アキラじゃ ありません! あのこに こんな おそろしいことは できないわ! アキラは はんにんなんかじゃない!」


カンジのことについて たずねた。


かおり「しごとひとすじの しゅじんは かていを かえりみない おっとだったかもしれません。 でも・・・ こんなことに なるなんて・・・」


アリバイについて たずねようとした。

ゆうめいな ファッションデザイナーである
かのじょは たったいま パリから
きこくしたばかりだ。


きづいたことについて たずねた。


かおり「そ、 そうだわ! あなた たしか たんていさんだったわね、アキラを さがしてちょうだい! わたしには もう アキラしか いないの! ねえ! おねがい!!」


かおりが アキラを おもうきもちは
いたいほど わかる・・・ アキラをさがす
てがかりでも あれば なぐさめのことばの
ひとつも かけてやれるのに・・・


アキラのことについて たずねた。


かおり「あっ! そ、 そうだわ。 ねえ、 たんていさん! これを・・・ これを みてちょうだい!」
けんいち「え? これは・・・?」
かおり「これは アキラの しゃしんです。 かなりまえに とったものなので ちょっと かんじが ちがってますが・・・」
けんいち「これは じゅうような てがかりだ! わかりました まかせてください!」
かおり「どうか これで・・・ おねがいします! ううっ・・・」


アキラのしゃしんを
あなたに てわたすと
たえきれなくなったのか・・・
かおりは いってしまった。


けんいち「おや? このかお どこかで みたような・・・」


キクのしんしつへ いどうした。


・・・。

 



キクの しんしつです。


ぜんぞう「もりたさま、 あれいらい きになって タバコいれを さがしているのですが・・・」


キクのことについて たずねた。


ぜんぞう「いまにしておもえば、 なぜ キクさまの ごいたいを もっと くまだせんせいに しらべていただかなかったか と くやまれます。 キクさまのことといい、 こんかいの カンジさまに いたしましても、 あまりにも ふしぜんなところが おおすぎるように おもえてなりません」


タバコいれについて たずねた。


ぜんぞう「どうしても みつかりません。 やはり アキラさまが どこかへ もっていかれたのでしょうか? あかねにも きいてみたのですが、 しらないようです」


いまへ いどうした。


・・・。

 



あやしろけの いまです。


でんわが なっている。


けんいち「もしもし・・・」
あゆみ「あっ そのこえは けんいちくんね。 みつかったわよ、 れいの こっとうひん!」
けんいち「! ・・・・・・」
あゆみ「となりまちの こっとうひんやに あやしろけの かもんのはいった つぼが あったの。 おみせのひとの はなしだとね・・・ 22、3さいくらいのおとこから かいとったものだといってたわ。 それと もうひとつあるの。 キクさんが しぬ すこしまえにね・・・。 アキラをのせた くるまを みかけたという アキラのともだちの しょうげんがあったの。 うんてんしていたのは 40さいぐらいの おとこのひとだったと いうことよ」
けんいち「やはり こっとうひんを ぬすもうとした アキラによる とっさのはんこう なのかな? それにしても アキラは だれと、 なんのために あっていたんだろう?」


くまだ いいんへ いどうした。


・・・。

 



くまだ いいんです。


くまだ「おお きみか、 たったいま カンジの かいぼうの けっかほうこくが あったぞ」


アキラのことについて たずねた。


くまだ「カンジのしたいのそばの カギからは アキラのしもんしか でんかったことぢゃし、 けいさつは ひきつづき アキラを さがしとるようぢゃが・・・」


カンジのことについて たずねた。


くまだ「それが ちと みょうなんぢゃ。 けいさつの はなしによれば カンジは ナイフで さされたときは もうすでに・・・ しぼうしていたであろう、 ということが はんめいしたらしいんぢゃ」
けんいち「えっ? じゃ アキラのてによる とっさの はんこうでは なかったということですか?」
くまだ「まあ、 そういうことぢゃな。 ところが、 ナイフのきず いがいに しいんとみられる がいしょうは なにも みあたらんそうぢゃ」


きいづいたことについて たずねた。


くまだ「そうぢゃのう・・・ おまえさんが いま きておるシャツの サイズが ちょっと あっとらん、 それくらいかのう・・・」


おもいだす。


けんいち「? そういえば あゆみちゃんも このはんそでのシャツは ぼくのじゃないと いってたっけ・・・ あまちさんが かしてくれたのかな?」


あまちのへやへ いどうした。

 



あまちの へやです。


あまち「どうだい、 きおくは もどったのかい?」
けんいち「いえ・・・ まだ かんぜんじゃないようです」
あまち「そうか・・・」


あやしろけについて たずねた。


あまち「たいへんな じけんだね・・・ しかし、 ぼくは きみのことのほうが しんぱいだよ。 きをつけるんだよ」


じぶんのことについて たずねた。


けんいち「あの、 このシャツ もしかして・・・」
あまち「えっ? ああ そのふくのことかい。 そのシャツは ぼくの いとこのものなんだ。 きみの シャツは ひどく よごれていたので クリーニングに だしてしまったんだ。 もどってくるまで そいつを きていて くれないか」


きづいたことについて たずねた。


あまち「なにか きみの ちからに なれれば いいんだけど・・・。 ぼくも きみのことで なにか わかったら すぐに しらせるよ! だからきみは あのがけで てがかりに なりそうなものを さがしてごらん。 あきらめちゃだめだ!」


がけのうえへ いどうした。


・・・。

 



ほんとうに ぼくは あのひ なんのために
ここへ やってきたんだろう。
・・・いや、 それどころか
ここへきたということさえ おもいだせない。

 

けんいち「てがかりになりそうな ものなんて やっぱり なにも みつからないなあ。 あまちさんは ああいってたけど・・・」


あまちのへやへ いどうした。


・・・。

 



あまちの へやです。


あまち「どうだった? うなかみのがけで てがかりに なりそうなものは なにか みつかったかい?」
けんいち「・・・・・・」


きづいたことについて たずねた。


あまち「なにか きみの ちからに なれれば いいんだけど・・・。 ぼくも きみのことで なにか わかったら すぐに しらせるよ! だからきみは あのがけで てがかりに なりそうなものを さがしてごらん。 あきらめちゃだめだ!」
けんいち「それが、 いってみたんですが やっぱり なんの てがかりも ありませんでした・・・」
あまち「そうか・・・ ざんねんだったね・・・ ん? ちょっと まってくれよ・・・! そういえば・・・ そうそう おもいだした! きみは きを うしなっていたとき うわごとで しきりに・・・ おまもり・・・が どうのこうのって いってたよ。 どうだい? なにか こころあがりは あるかい?」
けんいち「おまもり???」


おまもりについて たずねた。


けんいち「おまもり・・・って いってたんですか?」
あまち「そうだ。 たしかに そういってたよ。 あのようすじゃ よほど きみにとって たいせつな ことなんじゃないかな?」


がけのうえへ いどうした。


・・・。

 



がけのうえには あの ろうじんではなく、
うつくしい じょせいが たたずんでいた。 
まえに へいきちろうじんが いっていた
おんなのひと なのだろうか?


けんいち「あの、 ちょっと すみません」
おんな「え・・・ わたくしに なにか・・・?」
けんいち「あの しつれいですが、 あなたは? ・・・」
おんな「わたしは ふじみや ゆきこ といいます こんなところで なにをしているのかって おもわれちゃったかしら・・・。 わたしは ここで ひとをまってるだけ・・・ けっこんの やくそくをした こいびとを まっているの。 ふたりの おもいでの ばしょ・・・ この うなかみのがけで・・・。 かれは まちをでてゆくとき こういったわ。 かならず せいこうして きっと むかえにくるって・・・ そして ことしが その やくそくのとし なの・・・」

 

あやしろけについて たずねた。


ゆきこ「! あやしろ・・・ ですって? あなた あやしろけの かたなの? わたしが まっているひとっていうのは・・・ あやしろ かずと っていう なまえなのよ!」
けんいち「?! あやしろ かずと・・・?」


かずとのことについて たずねた。


ゆきこ「わたしと おなじ となりまちに かれは ははおやと いっしょに すんでいたわ・・・ かれの おかあさんが なくなられたあと ほうりつかになる といって まちをでたの」


あやしろけに いどうした。

 



あやしろけの げんかんです。


しんせきについて たずねた。


ぜんぞう「せんじつ じろうさまは けいさつへ じじょうちょうしゅ のために しゅっとう なさったようです。 しかし アリバイが せいりつした ということですので・・・。 いまごろは おしごとに はげんで いらっしゃることでしょう。 けいさつも なにを いいだすことやら。 よりによって じろうさまをうたがうとは・・・」
けんいち「・・・・・・」


かずとのことについて たずねた。


けんいち「ぜんぞうさん。 あやしろ かずと って ごぞんじですか?」
ぜんぞう「ど・・・どこで そのなまえを!? いえ、 かくしていたわけではないのですが、 じつは かずとさま というのは ユリさまの おとうと なのですよ」
けんいち「! ユリさんには きょうだいが・・・?!」
ぜんぞう「はい。 しかし キクさまの ほんとうの おこさまでは ないのです。 だんなさまは あやしろけの せきにいれて わがことして そだてられました」
けんいち「このやしきに すんでおられたのですか?」
ぜんぞう「はい。 かずとさまと その ははおやは、 とうじ このやしきの はなれに すんでいらっしゃいました。 ところが・・・。 だんなさまが なくなられてからは キクさまに うとまれて、 このやしきから でていかれました。 いまごろ どこで どうなさって おられることやら・・・。 かずとさまと ユリさまは ほんとうに なかのいい ごきょうだいでした。 いえを でられるときも ユリさまは かずとさまが きがかり でしたでしょう・・・。 ・・・もりたさま、かずとさまなら ユリさまの いどころを ごぞんじかも・・・しれませんね」


おまもりについて たずねた。


ぜんぞう「おまもり? はて、 なんのことでしょう? ちょっと こころあたりが ございませんが。 ところで けんいちさま。 かずとさまのことを どなたから おききになられたのですか?」
けんいち「かずとさんの こんやくしゃ だという ふじみや ゆきこ という じょせいから きいたんです。 かずとさんは ことし どこからか もどってくるそうです」
ぜんぞう「さようですか。 キクさまの なくなられたとしに もどられるとは なにか いんねんめいたものを かんじますね・・・。 もりたさま。 そろそろ さいしゅうでんしゃの おじかんのようですよ」


うつぎじむしょへ いどうした。


・・・。

 



あゆみ「おかえりなさい、 けんいちくん。 じつは わたし あなたに でんわしたあと、 アキラが よく でいりしていたという スナックへ いってみたの・・・。 そこで きいたんだけど、 アキラは ヤクザに しゃっきんして ずいぶん こまっていたらしいの。 ところが・・・ さいきん どういうわけか たまっていたしゃっきんを すべて へんさいしているのよ!」
けんいち「! ・・・・・・」
あゆみ「それどころか アキラは なかまたちに じぶんは しょうらい あやしろしょうじの しゃちょうだと いってたんだって。 キクさんが しぬ すこしまえのことよ・・・。 それと アキラをのせた くるまを うんてんしていた ひとのことについては それが だれだったのか わかんなかったの。 ゴメンね。 でも そのおとこのひとって いうのは 40さいぜんごの しんしふうのだんせいで アキラと いっしょにいるのが とても ふしぜんだったそうよ」


すいりする。


アキラは ぬすんだ こっとうひんを
しょぶんした かねで、 しゃっきんを
かえしたのだろうか?
また、 おかしなことに・・・

アキラはじぶんを みらいの しゃちょうだ
などと ふれまわっていたという・・・
そのアキラと いっしょにこうどうしている
40さいぐらいの おとことはだれなのか?

カンジごろしは ぬすみを みとがめられた
アキラの とっさの はんこうだと
けいさつは おもっているようだ。
・・・だが、 まてよ・・・

カンジが ナイフで さされたとき すでに
しんでいたとすれば、 このさつじんは
けいかくてきなものだ ということになる!

キクのしといい、 カンジごろしといい、
これら いちれんのじけんは すべて
だれかの つごうのいいように
すすんでいるじゃないか!?


あゆみ「あら? でんわだわ。 だれかしら?」


あゆみが でんわを とる。


あゆみ「けんいちくん! たいへん!!」
けんいち「えっ?!」

 



ぜんぞう「もりたさま! たいへんです! じろうさまが・・・ じろうさまが・・・!」
けんいち「えっ? じろうさんが どうしたんです!? もしもし! ぜんぞうさん!」


あなたのこえは むなしく ひびいた・・・

 



じけんは しつじ ぜんぞうの でんわで
あらたな てんかいを むかえる!

カンジは でんせつどおり よみがえった
キクによって ころされたのか?
それとも キクのいさんを ねらうものの
はんこうなのだろうか?

そして、 じこのために うしなわれた
あなたの きおくは・・・・・・

まちうける きょうふの なぞを、
あなたは まだ なにもしらない・・・

ファミコンたんていくらぶ こうへんに
ごきたいください!


・・・。