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Steins;Gate Drama CD Audio Series - Labmem Number - 003☆Hashida Itaru

このブログは音声を文字起こししていますので、ネタバレを多く含みます。

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Steins;Gate Drama CD Audio Series - Labmem Number - 003☆Hashida Itaru

 


7月28日 11時55分


ダル「オカリン!  まゆ氏が栄養失調で倒れたってマジ!?」

まゆり「あ、ダルくーん! トゥットゥルー♪」

岡部「遅いぞダル! 電話で呼び出してから何分経ったと思ってる!」

ダル「ちょ、まゆ氏ピンピンしてんじゃーん! オカリン、てんめー。嘘つきやがったなー」

岡部「まゆりが栄養失調になるわけがない。冷静に考えれば、わかることだ」

まゆり「まゆしぃはね、毎日の栄養補給はバッチリだよ! えへへー」

ダル「うーん、実にすくすくと発育してらっしゃいますなー。良きかな良きかな。それはそれとして、オカリンのこと絶対に許さない。絶対にだ! せっかくメイクイーンでフェイリスたんとにゃんにゃんトークを楽しんでたのに……。注文したホットケーキが来る前に、金払って出てきたんだぞふざけんなぁー!!」

岡部「ダル、お前を呼び出したのは他でもない。ニュースは、見ているな?」

ダル「話聞けよ。見てるわけないっしょ、常考。フェイリスたんのホットケーキの方が大事だし」

岡部「アキバの駅前に……人工衛星が墜落した!」

ダル「…………。またまた、ご冗談を。どうせいつものオカリンの中二病っしょ?」

岡部「俺はいつも真実しか言わない!」

まゆり「ダル君、ダル君。今日についてはねー、本当だよ。15分くらい前からテレビでやってるもん」

ダル「……マジで?」

まゆり「マジなのです」

ダル「ちょ、メシ食ってる場合じゃねぇ!」

岡部「いや、食ってないだろ」

まゆり「なんかねー、駅前はすごく大変なことになってるみたい」

岡部「ついさっき、避難勧告が出ている。駅周辺が封鎖された。わかるか、ダル? 事態は刻一刻と悪化している」

ダル「封鎖って……あり得ないお……。せっかく午後から新作フィギュア物色してこようと思ってたのに!」

岡部「まさか……。エロフィギュアか?」

ダル「他になにがあると?」

 

 

 

 

岡部「真面目に聞け!」

ダル「いや、そりゃまあビックリしたけど……。それよりもさ、嘘をついてまで僕を呼び出したのはなんで?」

岡部「ダールー……。お前はこの俺、鳳凰院凶真の右腕でありスーパーハカーだ」

ダル「ハカーって呼ぶなっつーの!」

岡部「そんなお前に、本作戦におけるバックアップを頼みたい」

ダル「オカリンさ、説明する気なさすぎだろ」

岡部「俺とまゆりはこれから、グラウンド・ゼロへ向かうつもりだ」

まゆり「ぐらうんどぜろー? それってどこかなー、駅前に行くんじゃなかったの?」

岡部「人工衛星墜落地点は、グラウンド・ゼロだと、相場が決まっているだろ」

ダル「グラウンド・ゼロって言いたいだけちゃうんかと。つーか、封鎖されてんなら入れないんじゃね?」

岡部「それでも俺は、行かなければならない。……それが、運命石(シュタインズ・ゲート)の選択だからだっ」

ダル「オカリンこそ真面目に話すべきだろ常考。で、まゆ氏もこのギャグに無理やり付き合わされてるわけ?」

まゆり「あっ、一緒に行くっていったのはねー、まゆしぃの方だよ」

ダル「まゆ氏……。無茶しやがって……」

岡部「それでダル。8号機の調整はどうなっている?」

ダル「僕を急に呼び出して理由を先に説明しろって言ってんだろう!」

岡部「バックアップとはつまり、8号機のことなんだよ。未来ガジェット8号機……すなわち電話レンジ(仮)はなぜか、あるはずのない冷凍機能を持ち合わせていた。時期を同じくして、人工衛星秋葉原駅前に墜落した。この2つの不可思議な事象には、隠された共通の意味があ──」

ダル「ねーよ!」

岡部「お前、おとといおくらいに8号機の謎の機能について調べると言っていたじゃないか! 猫耳メイドにハァハァしている場合か!」

ダル「ハァハァして癒された後で実験してみるつもりだったっつーの」

まゆり「ねえねえ、2人ともー。みそ味おでん缶食べるー? 1個しかないからー、みんなで分けようよー」

岡部「……いいかダル。俺が戻って来るまでに、謎の冷凍機能について解明するんだ」

ダル「そんなのすぐにわかるわけないじゃん……」

岡部「俺の予想では、電話レンジ(仮)は……外部から巨大な力による干渉を受けている可能性が、ある……」

ダル「しつこいなぁ……。根拠プリーズ」

岡部「マッドサイエンティストとしての……勘だ」

ダル「もうオカリンの中二病に振り回されるのはこりごりだおー……」

岡部「とにかく、事態は一刻の猶予もないんだ」

ダル「まあ、言われんでも今日中に調べるつもりだったわけだが」

岡部「ふ……助かる。なぁ、ダル……俺はグラウンド・ゼロに向かうにあたって、やり残したことがないように……したかったんだ」

ダル「はいはい。……つーかさ、こんなやばい状況なのにマジで行くん? 封鎖とか洒落になってないっしょ。……おぉっ!? Taboo! のトップニュースになってるお!」

岡部「なんて書いてある?」

ダル「……マジで封鎖してる。これじゃあ、駅周辺は立ち入り禁止状態だと思われ。付近の店の従業員なんかも避難させられてるっぽいし」

岡部「秋葉原駅前が、無人になってるってことか……!」

ダル「……なあ、オカリン。カッシーニって、覚えてる?」

まゆり「おかしの名前ー?」

岡部「食いしん坊は黙れ。……カッシーニと言えば、土星探査機だろう? ……まさかダル。墜落した人工衛星カッシーニだと言いたいのか?

ダル「いや……。あれはもう何年も前に土星軌道上に到達してるっしょ。打ち上げられたのだって、1997年だし……」

まゆり「2人とも物知りだねぇ」

ダル「高校の頃、オカリンから教えてもらったんだお」

岡部「それで、カッシーニがどうしたんだ?」

ダル「うん。当時さ、カッシーニが地球スイングバイするのがヤバイって言われてたじゃん」

まゆり「地球に向かってバイバイするのかな?」

岡部「ちーがーう! 詳細はググれ」

まゆり「えー……」

岡部「……確かに。地球スイングバイのときに、カッシーニが地表に墜落する可能性について議論はあった。地上およそ1200kmを超高速で通過するから、ちょっとでも軌道計算が狂えば……何が起こるかわからなかった」

ダル「でもって、カッシーニの動力は、プルトニウムだった。墜落すれば文字通り、核爆弾になるんじゃないかって言われてたっしょ!」

岡部「だが、それを主張していたのは主にノストラダムスの大予言を信じていたような連中だよ。論理的な根拠はない。ナンセンスだ」

ダル「前から不思議だったけどさ、オカリンってノストラダムス信じてなかったん?」

まゆり「あれが流行ったのって、10年以上前でしょー? そのときはまだ小学生だから、きっとノストラダムスのこと知らなかったって思うなー。どう? オカリ──」

岡部「まーゆーり……だから、そういう余計なことは言うな」

ダル「でもさ、カッシーニのときに騒がれてたことが今回起きた可能性はあるんじゃね? だとしたら、駅前には近づかない方がいいって!」

岡部「ふっ、くだらんな。いいか? この時期に地球スイングバイを予定していた探査機など、ひとつも存在しなかった。そのことはすでに明らかになっている」

ダル「ソースは?」

岡部「……@ちゃんねるで見た」

ダル「これはひどい

まゆり「さっきダル君が帰ってくるまでねー、オカリンはずーっと@ちゃんねるを見てたのでーす」

岡部「情報収集と言え! 現代戦においては、情報を制したものが勝利を手にするんだ」

まゆり「……? オカリン、誰と戦ってるのー?」

岡部「え?」

ダル「つーかさ、地球スイングバイの予定が無かったとしても、実物があるんだから人工衛星落ちてきたのは間違いないわけじゃんか。どっかの国の気象衛星か軍事衛星か知らんけど、それがプルトニウムを積んでないとは限らんわけで」

岡部「──! ど、どの道……駅前で核爆発が起きたらここも終わるだろう」

ダル「だからさー、逃げた方がいいんじゃね? なんか僕は今、猛烈に逃げたくなってきたお!」

岡部「お、おお! そうだな! って、いやいや……。ふっ、ふは、フハハ……この俺を誰だと思っている……? 狂気のマッドサイエンティ、ティ、ティスト……鳳凰院凶真だぞ。この程度で、うろたえると思ったか。だだだだだだいだいだいダル! ここで逃げれば、おまえはあのフェイリスを見捨てて行くということになるわけだが。それでもいいのか?」

ダル「いや、フェイリスたんなら大丈夫。さっき僕が店で話してたとき、誰かから電話かかってきてそそくさと出て行ったから。多分、避難したと思われ」

まゆり「そうなのー? フェリスちゃんの私生活ってね、謎なのでーす。まゆしぃもほとんど知らないんだー」

岡部「と、とにかく。俺はこの事態を、怖れてなどいない!」

ダル「オカリン、汗びっしょりな件について」

岡部「……っ……! ふ、フゥーハッハッハッハ……! これは、興奮と狂気の汗だっ……。まあ、ヤバイ雰囲気を感じたら、すぐに引き返してくればいいさ……」

ダル「え? いまなんて?」

岡部「まゆりっ!? そろそろ行くぞ! 準備は出来ているか!?」

まゆり「うんー」

岡部「よし! これより出撃する。俺に続けー!」

ダル「警察に捕まらんように気を付けなよ?」

岡部「……そのときは、このラボのことを頼んだぞ……ダル」

ダル「はぁ……?」

岡部「さらば!」

まゆり「あー、オカリン待ってー。えっとねー、ダル君。まゆしぃのおでん缶、勝手に食べないでね」

ダル「心配するところがそことは、流石は食いしん坊女子高生。だが、それがいい!」

まゆり「じゃあ、行ってきまーす。トゥットゥルー♪」


……。


ダル「まったく、2人とも後先考えなさすぎだろう。つか、オカリンの死亡フラグびんびんのセリフ連発は、絶対わざとだな。間違いない。……はー、オカリン……死ぬなよ。……とか言ってみるテストー。ぷぷぷー。いくらなんでも人工衛星爆発は無いわー。爆発するのはリア充だけで充分つーか。誰がうまいこと言えっていった? さあて、電話レンジの改良を始める前に、パンツじゃないから恥ずかしくないアニメを見るおー。やっぱ嫁にするなら絶対しましまパンツだろう。しまパンは正義。おっとパンツじゃないんだったのだぜー……」


……。